あの年から五十年。2061年のふくしまを舞台にしたショート・ミュージカル・ムービー。 原案 箭内道彦(「2061年のラヴソング」) 監督 児玉裕一 あの年から五十年。2061年のふくしまを舞台にしたショート・ミュージカル・ムービー。 原案 箭内道彦(「2061年のラヴソング」) 監督 児玉裕一

STORY ストーリー

時は2061年。ひかりが孫娘のみらいと散歩にきたのは、雄大な自然と美しい建造物が調和した、福島を代表する憩の丘〈ジェビレーヒルズ〉。ドローンが3秒でランチを届けてくれる…。そんな時代に、ひかりは改めて時の流れを感じ、あの頃から50年の間に起こった世界の様々な変化に想いを馳せる。ひかりは腕のブレスレットをこすると、ちょうど若い頃(2011年)の姿になった。この時代のホログラムARシステムを使うと、どんな姿にでもなれるのだ。そして優しく歌うように昔話をはじめる…。

登場人物相関図

2022.2.18 放送終了しました。たくさんの応援ありがとうございました。

MIRAI2061については、
こちらからも御確認いただけます

デジタブブックストーリー公開中

主題歌 みらいはすこしふしぎ

SONG 歌詞

主題歌 みらいはすこしふしぎ 原案:箭内道彦(「2061年のラヴソング」)
作詞:箭内道彦と児玉裕一
あたりまえのこと
でもちょっと
わたしにとって
みらいはすこし・ふしぎ

失われてしまった たくさんの光
見えないものに駆られた不安
どうしたらいいか分からなかった
人と人

お酒とお寿司が大好きな
弱さを知ってる強い人
そしてあなたのお母さんが
生まれたの

あたりまえのこと
でもちょっと
わたしにとって
みらいはすこし・ふしぎ

事実を見つめて知識を備えて
助け合い支え合った日々
前を向いて溝を埋めた
人と人
パンとカフェオレが大好きな
弱さを知ってる強い人
そしてかわいいあなたが生まれたの

みらいはすこしふしぎ
みらいはすこしふしぎ

明日は来ないかもしれない
そう思いながら大事に大事に
一日を歩いて来た人と人

明日浜通りに吹いた風が
中通り通り会津地方へ
昨日笑った笑顔が今日通り越してまた明日へ
私今日もここで笑ってる
おばあちゃんがくれたカフェオレとお菓子
ママも踊る様に歩む毎日
2人の未来に揺られ一緒に笑ってる

お寿司とカフェオレが大好きな
おばあちゃんの大事な孫娘
あのときのわたしに似ている

あの歌、おしえてあげたいな
わたしを笑顔にしてくれた歌
ねえいっしょに歌いましょ
ララララ ララ
ララララ ララララ
ララララ ラララララ

ララララ ララ
ララララ ララララ
ララララ ラララララ

ララララ ララ
ララララ ララララ
ララララ ラララララ

ララララ ララ
ララララ ララララ~~

ララララ ララ
ララララ ララララ
あなたはすこし・ふしぎ

ララララ ララ
ララララ ララララ
みらいはすこし・ふしぎ

VISION ビジョン

『作品の中で描かれた、50年後のふくしまの姿を紹介します。すこしふしぎなふくしまの未来、現在の姿と比較してぜひ想像してみてください。』

Jヴィレッジ

「アスリートの聖地」から、人々が集う「憩いの丘」に。
エネルギーや、交通、自然環境などの調和が進んだ、
心豊かに暮らせる街のシンボルとして多くの人に愛されている。

コロナ禍により東京オリンピック2020が1年延期されるも、Jヴィレッジから聖火リレーがスタート

猪苗代湖(はくちょう丸)

古くから人々を魅了してきた、猪苗代湖の大自然。
その美しい景色の中を悠々と進む、先進的な姿のはくちょう丸。
海外からの観光客も多く集まる、福島の新しい観光スポットに。

運営会社破綻による運行停止を経て、2021年10月29日から再運行開始

相馬野馬追

日本の伝統行事として、いまや世界中のサムライファンを虜に。
威風堂々、豪華絢爛、戦国時代にタイムスリップしたかのような
時代絵巻を体感しに、各国から多くの観光客が押し寄せる。

1千余年の歴史をもつ相馬野馬追。2021年は、コロナ禍の影響で無観客など規模を縮小するものの開催された。

鶴ヶ城

スマート化が進んだ会津若松の街を見守る、難攻不落の名城。
長く受け継がれてきた地域の魅力を携えながら、
利便性や可能性にあふれた、新しい地方都市の姿を映し出す。

国家戦略「デジタル田園都市国家構想」と会津若松市が目指す『スマートシティ会津若松』

アクアマリンふくしま

水とのふれあい、海とのふれあいも、よりいっそうワクワクするものに。
テクノロジーと多様な生命が響きあう新しい水族館の楽しさを、
震災からの復興を叶えた、ここ福島から発信している。

小名浜港の新しいランドマーク。小名浜港沖合で整備中の人工島(東港地区)にアクセスする臨港道路として、2018年3月に完成しました。

ロボットテストフィールド

陸海空のフィールドロボットの一大開発実証拠点として、
いまや世界中の企業が参画。多様なイノベーションへの挑戦が行われ、
テクノロジーのさらなる進展を最先端で担い続けている。

2018年7月20日に一部開所、2020年3月31日に全面開所

クリームボックス

いつものソウルフードも、もっと便利に、手軽に。
長く愛されるおいしさはそのままに、専用BOX型ドローンで配達される。
ドローンは福島ロボットテストフィールドで開発されたもの。

ご当地パンランキング、全国3位。郡山市発祥のクリームボックス 。

VOICE 感想

「MIRAI2061」をご覧いただいたくさんの皆様から素敵な感想やコメントをお寄せいただきました。その一部を御紹介いたします。

自分が子どもの時、
ネコ型ロボットの未来を信じ
思い描いた世界とMIRAI2061は少し
似ていた。皆様のキュートな歌声と「明日
は来ないかもしれない〜」の部分の歌詞が
胸を締め付ける。でもこんな未来が
くるかもとワクワクしてくる。
素敵なムービーでした。
大阪府 40代


福島の明るい未来が想像できて
素晴らしいと思います。
40年後が楽しみになりました
大阪府 30代

命をつなぐ、
未来をつなぐ・・・
とっても素敵なことだなぁと
感じられました。
全ての人に明るい未来が
訪れますように。
元気と希望をもらいました。
長野県 20代

いろんな事が毎日起こっていて
悲しくなる時もある。遠い未来の事は
まだわからないけれど身近な人を大切に優しい
気持ちでいればきっとステキな未来が繋がって
いく筈。街は変化しても家族の絆は変わらない。
見ているだけでワクワクして笑顔になれるMIRAI2061が大好きです♥
終わってしまうのが悲しい。
兵庫県 50代

2011年より後に産まれた娘に
東日本大震災のことを話したいけれど
いきなり重たい話はできず、先延ばし。
これなら観せられると思いました。
そこから話をしていけたら良いな。
このムービーの明るさは、悲しみにも向き合っていて笑いながら、泣きたくなる。
大好きなムービーです。
徳島県 30代

「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま 応援団」の声

箭内さんから送られてきた
この歌詞をはじめて読んだ時、なん
て凄い詩だ。。。と唸ってしまった。世の中
には数えきれないほど沢山のラブソングがあ
るけれど3世代にまたがって続くこんな壮大なラ
ブソングは未だかつてなかったと思う。震災から
原発が収まるまでの長い年月。母から娘へ、
娘から孫へと語り継がれていくとても優しい
物語。きっと僕達にもこんな未来が
待っているはず。

音速ライン 藤井 敬之さん

福島の未来への希望がより現
実的に映し出された映像は圧巻でし
た。そんな素敵な未来に参加できたことを
光栄に思います。遠回りではあるけれど何
か少し故郷への恩返しが出来た様な
気持ちになりました。

狐火さん

INTERVIEW 箭内道彦×児玉裕一 特別対談

東日本大震災から50年後の
  福島をテーマに選んだ理由は。 箭内 どんな未来に自分たちが進んでいるのか。そろそろ具体的にイメージして、方向確認することも必要だと思ったんです。ファンタジーやフィクションではなく、リアルな未来を表現したくて、おばあちゃんとお母さんと孫娘の3世代を描くことを考えました。 東日本大震災から50年後の
  福島をテーマに選んだ理由は。 箭内 どんな未来に自分たちが進んでいるのか。そろそろ具体的にイメージして、方向確認することも必要だと思ったんです。ファンタジーやフィクションではなく、リアルな未来を表現したくて、おばあちゃんとお母さんと孫娘の3世代を描くことを考えました。

制作にあたってのイメージづくりはどのようにされましたか。 箭内 「福島を発信する動画を制作したい」との県の要望から「2061年のラブソング」という歌を原案に、ミュージカル作品を撮ろうと考えて、児玉くんに演出をお願いしました。「福島のラ・ラ・ランド」を撮りたいんだけど、と。 児玉 そうでしたね。 箭内 「ラ・ラ・ランド」という映画を観た時、すごく児玉作品的な世界観だと感じたんですよ。児玉くんが撮ったんじゃないかと思うぐらい。 児玉 いやいや。お話しを頂いた時は「わかりました」と即答しましたけれど実は内心、怯んでいましたからね。「ブレードランナー」でさえ2049年の設定なのに、さらにその12年後の世界を描くのかと。 箭内 だからこそ、児玉くんのイマジネーションに期待したわけです。 制作にあたってのイメージづくりはどのようにされましたか。 箭内 「福島を発信する動画を制作したい」との県の要望から「2061年のラブソング」という歌を原案に、ミュージカル作品を撮ろうと考えて、児玉くんに演出をお願いしました。「福島のラ・ラ・ランド」を撮りたいんだけど、と。 児玉 そうでしたね。 箭内 「ラ・ラ・ランド」という映画を観た時、すごく児玉作品的な世界観だと感じたんですよ。児玉くんが撮ったんじゃないかと思うぐらい。 児玉 いやいや。お話しを頂いた時は「わかりました」と即答しましたけれど実は内心、怯んでいましたからね。「ブレードランナー」でさえ2049年の設定なのに、さらにその12年後の世界を描くのかと。 箭内 だからこそ、児玉くんのイマジネーションに期待したわけです。 児玉 正直、50年後の風景なんて考えたこともないですもん。でも、作っていくうちに、ディティールを突き詰めるより、「変わらないもの」を考えていけばいいんだとわかってきました。 箭内 現地もロケハンしてくれたんだよね? 児玉 はい。震災の慰霊碑が立つ浪江町の高台がすごく印象に残っています。荒涼とした風景もどこか、ここから新たに始まっていくという力強さを感じて。海沿いに植えられたばかりの苗木の防風林も、50年後には大きくなっているだろうと、想像が膨らみました。 箭内 福島の美味しい日本酒と寿司も味わって。 児玉 そうですね。クリームボックスを食べながら、歌詞にあった、福島のソウルフードのパンってこれか、とか。もし自分が福島に生まれ育ったら、やっぱり子供や孫に、クリームボックスを食べさせたいだろうな、と感じました。

児玉 正直、50年後の風景なんて考えたこともないですもん。でも、作っていくうちに、ディティールを突き詰めるより、「変わらないもの」を考えていけばいいんだとわかってきました。 箭内 現地もロケハンしてくれたんだよね? 児玉 はい。震災の慰霊碑が立つ浪江町の高台がすごく印象に残っています。荒涼とした風景もどこか、ここから新たに始まっていくという力強さを感じて。海沿いに植えられたばかりの苗木の防風林も、50年後には大きくなっているだろうと、想像が膨らみました。 箭内 福島の美味しい日本酒と寿司も味わって。 児玉 そうですね。クリームボックスを食べながら、歌詞にあった、福島のソウルフードのパンってこれか、とか。もし自分が福島に生まれ育ったら、やっぱり子供や孫に、クリームボックスを食べさせたいだろうな、と感じました。 作品に込めたメッセージとは。 児玉 一番意識したのは、その土地に人が生き続けていくということ。福島の伝統文化である、相馬野馬追のようなものも、人と共に受け継がれている。そこを描ければと考えました。 箭内 同じような思いから、僕は3世代のことを描きたいと考えたんです。震災直後には、もう子供は産めないんじゃないかという不安を口にする人もいました。でも、命が健やかにリレーされていく様子を映像化することで、僕の中では事実として呈示したかったというのが大きいです。

作品に込めたメッセージとは。 児玉 一番意識したのは、その土地に人が生き続けていくということ。福島の伝統文化である、相馬野馬追のようなものも、人と共に受け継がれている。そこを描ければと考えました。 箭内 同じような思いから、僕は3世代のことを描きたいと考えたんです。震災直後には、もう子供は産めないんじゃないかという不安を口にする人もいました。でも、命が健やかにリレーされていく様子を映像化することで、僕の中では事実として呈示したかったというのが大きいです。 撮影現場の雰囲気は
  いかがでしたか。 児玉 主演の清野菜名さんと豊嶋花ちゃん、ふたりの生命感が素晴らしくて。この作品は大丈夫だなと確信しました。花ちゃんは「トットちゃん」でも清野さんの子供時代を演じたので、すごく息があっていましたね。主人公のお父さん役の林遣都くんもすごくチャーミングに演じてくれて。 箭内 そうだね。あとは西田敏行さんの存在感はやはり、すごかったなと。 児玉 まさにスペシャルでした。 箭内 これは個人的な話になりますが、今回撮影したスタジオは、僕が2011年の3月11日、東日本大震災を経験した場所で。その同じ場所で、50年後の福島をテーマにした作品を撮っているということが、とても感慨深かったです。

撮影現場の雰囲気は
  いかがでしたか。 児玉 主演の清野菜名さんと豊嶋花ちゃん、ふたりの生命感が素晴らしくて。この作品は大丈夫だなと確信しました。花ちゃんは「トットちゃん」でも清野さんの子供時代を演じたので、すごく息があっていましたね。主人公のお父さん役の林遣都くんもすごくチャーミングに演じてくれて。 箭内 そうだね。あとは西田敏行さんの存在感はやはり、すごかったなと。 児玉 まさにスペシャルでした。 箭内 これは個人的な話になりますが、今回撮影したスタジオは、僕が2011年の3月11日、東日本大震災を経験した場所で。その同じ場所で、50年後の福島をテーマにした作品を撮っているということが、とても感慨深かったです。 映像の見どころを教えて下さい。 箭内 今回は未来の物語なのでCGでないと表現できない景色が多くて。後から合成するためにグリーンバックで撮影したんですが、風景もセットもないその映像を見ても、泣けちゃったんです。そこにCGで加えられた未来の風景に、さらに気持ちが昂ぶりました。福島県民になじみ深いものや場所がどう描かれているのか、見てほしいです。同時に、限られた予算をどう配分するかも大事でした。中途半端な薄いものではなく、厚みのある凄いものが完成すれば、作品自体が拡散力を持ちます。すでに多数の協力を得て、上映の場が大きく増えています。 児玉 僕自身、この作品を通じて新たな視点を得た気がします。以前は、1年後の自分すら想像できていなかったんですが、50年後も日本という国は存在するし、福島も東京も故郷もあるんだと考えると、変わって欲しくないことや、変わったらいいなと思うことが見えてきました。こういう感情を、希望というのかなと。この「MIRAI2061」もまた、人々に希望を投げかける作品になっていればいいなと思いますし、福島の方々はもちろん、たくさんの人に見て未来へ思いを馳せてもらえたらと願っています。

映像の見どころを教えて下さい。 箭内 今回は未来の物語なのでCGでないと表現できない景色が多くて。後から合成するためにグリーンバックで撮影したんですが、風景もセットもないその映像を見ても、泣けちゃったんです。そこにCGで加えられた未来の風景に、さらに気持ちが昂ぶりました。福島県民になじみ深いものや場所がどう描かれているのか、見てほしいです。同時に、限られた予算をどう配分するかも大事でした。中途半端な薄いものではなく、厚みのある凄いものが完成すれば、作品自体が拡散力を持ちます。すでに多数の協力を得て、上映の場が大きく増えています。 児玉 僕自身、この作品を通じて新たな視点を得た気がします。以前は、1年後の自分すら想像できていなかったんですが、50年後も日本という国は存在するし、福島も東京も故郷もあるんだと考えると、変わって欲しくないことや、変わったらいいなと思うことが見えてきました。こういう感情を、希望というのかなと。この「MIRAI2061」もまた、人々に希望を投げかける作品になっていればいいなと思いますし、福島の方々はもちろん、たくさんの人に見て未来へ思いを馳せてもらえたらと願っています。